第29回日本ハンドセラピィ学会学術集会開催にあたって

 

学術集会会長 茶木 正樹

中日病院 名古屋手外科センター ハンドセラピィ部門

 


 

 平成29年4月28日(金),29日(土)に名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)にて第29回日本ハンドセラピィ学会学術集会を開催する運びとなりました.本学会では,第60回日本手外科学会学術集会会長 平田仁先生(名古屋大学大学院医学系研究科 運動・形態外科学講座 手の外科学教授)のご厚情を賜り,4月28日(金)につきましては,日本ハンドセラピィ学会,日本手外科学会の合同開催としました.手外科医とハンドセラピストの洗練された信頼関係に基づく企画を準備しており,これまでにない斬新な学術集会としてご参加される先生方の明日からの臨床活動に資するものと確信を持っております.

 さて,本学術集会では「ハンドセラピィにおけるパフォーマンスの獲得 -評価・分析における一考察-」をテーマとしました.ハンドセラピィにおいては関節可動域や筋力などに代表される機能的因子の改善を主眼として治療を行うと同時に,患者個々の背景によって異なる目標を達成するためのパフォーマンスの向上も重要となります.拘縮や筋力低下が残存しながらも社会復帰する症例を経験するたびに,必ずしも機能的因子のみではなく,生活に必要なパフォーマンスの向上が重要な鍵であったと気づかされることも少なくありません.したがって,ハンドセラピストの責務として,機能的因子のみならずパフォーマンスの評価,分析が重要であることは言を俟ちません.

 しかし,これまでパフォーマンスの定義,評価,分析については,十分な議論が尽くされたとは言い難いものと考えています.本学術集会では、その中でもより具体的にハンドセラピィの臨床現場で評価,分析できるパフォーマンスとは,いかなるものかについて検討,提案したいと考えています.このコンセプトはすでに日本手外科学会の諸先生方からも強調されており,日本ハンドセラピィ学会では機能評価委員会のパフォーマンス班により作業も開始されています.

 以上の背景を鑑みますと,手外科医とハンドセラピストの関係性は,まさに機能的因子とパフォーマンス同様,相補的かつ独立しているものと捉えることが出来るかと思います.日本手外科学会との合同開催は,この関係性,ひいては信頼性を象徴し,伝統と新奇性のある学会として,貴重な示唆が得られるものと思っています.本学術集会では,本テーマを確立するためにパフォーマンスに深い造詣と示唆を与えてくださる面川庄平先生(奈良県立医科大学手の外科学講座教授),渡邉健太郎先生(名古屋掖済会病院整形外科・リウマチ科部長)にご講演をお願いいたしました.

 本学術集会では手外科医とハンドセラピストの「融和」,「一心同体」をコンセプトとして,ハンドセラピィにおけるパフォーマンスに関する提案,確立を目指します.

 討論をより深めるためにも盛大なレセプションも企画しております.ぜひ,日本のど真ん中,名古屋にお集まりいただき,多くの皆様とお会いできることを楽しみにお待ちしております.

 待っとるでぇ,みんな来やぁ~よぉ(名古屋弁)!!

 

第29回ハンドセラピィ学会学術集会挨拶

hand in hand

 

 

 メールにてお問い合わせ下さい.

 

 第29回日本ハンドセラピィ学会学術集会事務局

 

 29th.jhts.meeting@gmail.com